引き戸タイプの玄関扉と聞くと木造一戸建てのイメージが強いかと思います。しかし最近ではバリアフリー化が進み車椅子やベビーカーでも出入りしやすいようにと、洋風の戸建てやマンションなどでの採用も増えてきています。これからご紹介するYKKAPはLIXIL（TOSTEM）に次ぐ国内第二位のシェア率を誇るサッシメーカーで、玄関用引き戸のラインナップが豊富です。ここではYKKAPの引き戸錠の鍵交換・修理を行う際のシリンダー錠についてご紹介いたします。

「れん樹」の鍵交換

YKKAPのれん樹シリーズには、れん樹大開口・れん樹断熱・れん樹洋風・れん樹通風・れん樹ZUTTOといった名称のものもあります。れん樹には、2枚戸の中央部分に設置された召合わせ外締り錠と、戸枠側に設置された戸先内外締り錠の2つの錠前が取り付けられています。れん樹に使用できる交換用錠前はGOAL・WEST社などから発売されていて、ディンプルタイプの錠前ですと純正キーが3本付属されています。セットで購入すると3万円と高額になりますが、すべてのパーツ交換が必要ない場合もあります。例えば、不具合が起きているのが召合わせ外締まり錠か、戸先内外締まり錠のどちらか一方であったり、シリンダー部分だけの交換で済むケースなどです。このような場合の交換用パーツの選択や交換作業は鍵と住宅のプロにお任せください。

「樹音（ジュオン）」の鍵交換

樹音はウォールナット柄とデザインガラスを採用していて非常にモダンなデザインの玄関引き戸になっています。そのため、洋風住宅に用いられることが多々あります。錠前はMIWA社製のURシリンダー錠が採用されており、純正キーが3本付属されていますが、交換用パーツセットとなると総額5万円程度とかなり高くなっています。また、URシリンダーはすでに廃盤となっていますので、シリンダーだけの交換の場合には代替え品が必要になります。URシリンダーには旧型と新型があり、旧型は簡単に不正開錠される可能性が高いので交換をお勧めしています。旧型と新型の違いとしては、正方形のキーヘッドの四隅がなだらかな形状のものが旧型で、上部の2角が尖ったものが新型になります。ご不明なことや交換についてのご相談は、弊社フリーダイヤルまでお気軽にお電話ください。

和風玄関引き戸の鍵交換

その他、断熱玄関引き戸の「冴Ⅱ」。和風住宅や瓦屋根にお勧めな4枚戸と3か所に錠前がついた大型引き戸の「和華」。シンプルかつベーシックなデザインが人気の40型や80型など。YKKAPでは数多くのモデルを販売しております。交換用のパーツは比較的安価な汎用品として、WEST社・ALPHA社・KABA社などから万能引き戸錠が発売されています。価格は8000円前後で購入可能となっています。種類によっては取り付けできないものや、加工が必要なものもありますが、お手頃価格で交換できます。

交換用引き戸錠と言っても種類が多く、高セキュリティなディンプルシリンダータイプ、純正キーが5本付属しているタイプなどがあり、交換パーツの選択に悩まれた際には鍵と住宅のプロにご相談ください。YKKAP玄関引き戸錠前交換の際には弊社フリーダイヤルまでお気軽にご連絡ください。