YKK窓サッシのセキュリティ強化の方法をご紹介いたします
住居侵入による窃盗被害は2002年をピークに減少傾向にあります。2015年にはピーク時の1/5程度の46,091件まで減少しています。しかし、現在でも1日100件以上の被害があります。住居侵入犯の手口といえばピッキングを連想する方が多いかと思いますが、意外とその被害件数は少なく、窓(無施錠を含む)からの侵入が50%以上と最も多いのです。ここでは「YKK窓サッシのセキュリティ強化の方法」と題して、窓サッシの防犯対策方法をご紹介いたします。
窓サッシのセキュリティ性能
無施錠は問題外ですが、不法侵入犯は「ガラス破り」という窓ガラスを壊して侵入します。ガラス破りにも幾つかの手法があり、一般的なクレセント錠のみの窓であれば数秒から1分と、ごくわずかな時間で侵入されてしまいます。たとえ施錠してあってもターゲットにされたら簡単に不法侵入されてしまうのです。
不法侵入犯のガラス破りの手口は、こじ破り・焼き破りと言われていますが、ガラスを割ったときのような大きな音はしません。ほとんど音を出さずに侵入されてしまいます。その手法としては、クレセント錠付近に小さな穴を開け、そこから手を入れて直接鍵を開けて侵入します。このようにほとんどの不法侵入犯は窓ガラスを割ってそこから侵入するのではなく、窓の鍵を不正開錠して窓を開けて侵入します。
YKKサッシに補助錠を取り付けてセキュリティ強化
窓サッシのセキュリティ強化で最も有効な方法は補助錠の設置です。設置場所は、室外から見えにくいサッシ上部がお勧めです。より防犯性能を高めたい方には、キーを使用したシリンダー錠タイプもあります。サッシ用補助錠としては最も強力ですが、日頃からよく開閉する窓ですと少々面倒に感じるかもしれません。
補助錠を設置しても、ひねる・スライドするなどで開くタイプですと、時間稼ぎにはなりますがクレセント錠と補助錠付近の2箇所に穴を開ければ開錠されてしまいます。それで、シリンダー錠タイプは防犯性能は高いが使い勝手が悪いという方は、ぜひ以下の方法を併用してください。
YKKサッシに防犯センサーとステッカーでセキュリティ強化
一般的な振動感知型の防犯ブザーは、ガラス破りを行えば必ず反応します。また、不法侵入する際に犯人が防犯ブザーを発見した時点で諦めるというメリットもあります。これにプラスして「防犯装置作動中」のステッカーを貼っておくことを強くお勧めいたします。ただし、100円ショップなどにある防犯ブザーはマグネット型で、オンオフの切り替えスイッチ付きのものは簡単に回避されてしまうのであまりお勧めできません。
YKKサッシのセキュリティ強化をご検討の方、鍵と住宅の専門家にお気軽にご相談ください。建物によっても対策方法が異なりますので、ぜひプロにお任せください。