指紋認証や電子ロックなど、最新鋭の金庫についてご紹介いたします。旧来から存在するシリンダー錠とダイヤル錠を組み合わせた鍵タイプの金庫以外にも様々なタイプの物が出てきています。

ホテルなどで見かける電子ロックタイプの金庫

電子ロックタイプの大きな特徴はキーナンバーを自身で簡単に設定できるところではないでしょうか？ホテルなどにセキュリティボックスとして設置されている、その都度暗証番号を自分で決めてテンキーで設定し施錠・自身が設定した番号で解錠するというタイプの金庫です。固定用のボルトが取り付けられるものが多く、サイズが小さい金庫にありがちな金庫ごと持って行かれてしまうといった問題に対しては防犯性が高いといえます。注意点としてはバッテリー切れ時にテンキー操作ができなくなることと、暗証番号入力時にタッチミスをしてしまったり、ボタンの反応が悪く入力したつもりの暗証番号と違う番号でロックされてしまうといったトラブルはしばしば起こります。これは付属されている鍵で開けることが出来るため致命的な問題にならない部分ですが、予め予備の鍵を使用する状況を想定して鍵の保管場所をよく考えておいたほうが良いといえます。また一般的な金庫の様に複数の鍵がかかるわけではありませんが、手軽に金庫を使用できかつ金庫ごとの盗難にあいにくいという用途に特化したものと理解したうえで使用するのであれば、販売価格的に手軽なものが揃っていることから有用性はあると考えられます。

指紋認証タイプの金庫

指紋認証タイプの金庫は手提げ金庫から耐火金庫まで様々なサイズ種類の物が用意されています。ロックシステムとしては指紋認証とシリンダーキー・指紋認証とテンキーなど複数を組み合わせた物があります。利用者が指紋を登録して使用するため施錠・開錠を行う人を複数指定することが出来ます。指紋認証のセキュリティ性に関しては付着した指紋から樹脂などを使用して偽造複製することが可能であることから、必ずその場に本人がいないと解錠することが出来ない静脈認証などその他の生体認証と比較するとあまり高いとは言えません。しかし指先大のセンサーで良いため小型化が可能であること、歴史のある方式で技術的に完成度が高くエラーなどが起こりにくいこと、などから様々な製品への採用例が多く製造価格を抑えられるというメリットがあり、実際の製品価格もその他の方式と比較して遜色のないものになっています。耐火金庫の寿命は一般的に20年程度ですので入れ替えを検討されているのであればこれらの製品は候補になるかと思います。金庫の変更をご検討であればプロの鍵屋にご相談ください。