修理時に参考になる円筒錠(モノロック)の種類と費用感
円筒錠(モノロック)は簡素なつくりで廉価なため、玄関・勝手口、室内錠として広く用いられてきた鍵です。しかしピッキングやバールなどによるこじ開けに弱く、ものの数秒で不正解錠されてしまうため、近年の住宅で玄関鍵として採用されることはまずありません。このため現在使用されている円筒錠はかなり古く、修理・交換時期を迎えているものが多くなっています。このページでは円筒錠メーカー別に修理・交換に掛かる費用をまとめていますので参考にしてください。また円筒錠をハイセキュリティーな鍵へ交換されるのであれば、防犯性の高いリプレース用錠前をご提案いたします。
MIWAの円筒錠
MIWA製品は国内最大手メーカーで信頼度も高いため使用例が最も多い円筒錠です。代表的な円筒錠は、片側に鍵穴があり内側からは解錠できないインテグラル錠で空錠タイプのTB-Oです。主に室内錠や勝手口用途として使用され¥6,000程度となっています。
両側から施解錠可能な両面シリンダー円筒錠U9HKD-4は¥15,000程度ですが、ある程度防犯性能も向上させられるものです。またトイレや室内錠として使いやすい、常解放付モノロック円筒錠HKD-6が¥10,000程度で販売されています。
GOALの円筒錠
関西圏でシェアNo.1のGOAL製円筒錠も採用例が多いものです。プッシュボタンで施錠するタイプの交換用円筒錠ULWシリーズは、室用に取り付ける用途ではおすすめできます。
防犯性能への考慮が必要な場合は、米国UL規格に認定されているUSシリーズがおすすめです。耐久性も高くバックセットも50、57、60、64、70、89、127mmから選択可能で¥4,000程度となっています。
SHOWA・ ALPHA・Agentの円筒錠
SHOWAのS-32は、バックセット90mmの勝手口用円筒錠で、¥5,000程度です。ALPHA製円筒錠としては、BS90がよく用いられています。玄関用としては50mmと90mmのバックセットが用意されており、価格も¥4,000前後で使い勝手も悪くありません。Agentからは、ディンプル錠タイプの円筒錠GMD-500が発売されています。他のメーカーの円筒錠との互換性が非常に高く、勝手口や玄関口で大掛かりな工程を踏まず、防犯性を確保したいという方にはおすすめです。
交換が面倒・難しい場合には専門家にお任せください
円筒錠は仕組みが簡素なため、交換も比較的簡単なものですが、バックセットサイズや対応扉厚を現在の錠前と同じもので選ぶ必要があります。交換部品の選定や取り付け作業に不安があれば鍵の専門家にお任せください。円筒錠は価格が安いため交換費用もそれほど高額になることはありませんのでご安心ください。