ケースラッチ(錠ケース)の種類と構造の違い
ラッチ(ボルト)とは、ドアノブ付近に設置された三角形の金属部品のことですが、一般的にその周りも含めてラッチと総称されます。このページでは、ラッチのなかでも「ケースラッチ(錠ケース)」にスポットを当てて、種類と構造の違いをご紹介致します。自宅やオフィスなどに設置する錠前の参考にしてください。
各種ケースラッチの違い
ひと口にケースラッチといっても、その種類は多岐にわたります。そこで以下では、よく使用されるケースラッチを4つピックアップして、それぞれの構造の違いを解説します。
インテグラル錠
インテグラル錠は、扉の中に仕込まれた箱型の本体に、シリンダーとサムターンが納められた錠前で、ドアノブの真ん中に鍵穴があります錠ケースが堅牢なため耐久性に優れており、かつては数ある錠前のなかでもメジャーな存在でした。ただし、「こじ開け」に弱いなどセキュリティ上の弱点があるため、近年は室内用途として設置されることが増えてきています。
円筒錠
円筒形の本体の中にシリンダーが組み込まれた錠前で、ドアノブの真ん中にあるボタンを押すことで施錠されます。取り付け、取り扱いがとても簡単なため、さまざまな住宅やオフィスに使われています。一方インテグラル錠と比較しても更に防犯性は低く、室内扉に使用されるのが一般的です。現在も古い家屋の玄関や勝手口で見かけますが、即座に防犯性の高いものに交換するべき錠前といえます。
面付錠
室内側に箱型の錠ケースが設置される形の錠前です。錠ケースが扉の内側にあるため外からのこじ開けに強く、デッドボルトもドアのすき間から見えないため、防犯性は比較的高いものです。公団住宅・マンション・アパートといった集合住宅の玄関に設置されることが多くなっています。
プッシュボタン式ロック
内部はサムターン式、外部はテンキーなどのボタンプッシュで施錠・解錠を行なうタイプの錠前です。構造は製品によって異なりますが、電子式以外にも電源を必要としないメカニカル構造のものもあります。室外からの解錠は設定した暗証番号を入力する必要があるので、通常の錠前よりも防犯性は高く、個人宅。集合住宅いずれでも採用されるケースが増えてきています。
ケースラッチの設置はご相談を
このほかにもチューブラ錠、本締錠、カード式ロックなどケースラッチの種類は多岐にわたり、それぞれ異なる機能・構造を持っています。錠前設置をお考えの際に、どの種類を選ぶかで迷うことがあると思いますが、そんなときは私たち鍵のプロにぜひお任せください。家族構成やご使用環境に適した錠前のご提案から、カギの交換までワンストップでご対応致します。ご相談や状況確認、見積もりは無料となっていますので、どのようなことでも遠慮なくお申し付けください。