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防犯性アップだけでないディンプルキーに鍵交換するメリット

かつては広く使用されていたディスクタンブラー錠ですが、簡単に不正開錠可能なことから、日本全国にピッキング被害が広まったことは記憶に新しいものです。このため錠前メーカー各社は、様々なハイセキュリティーシリンダーを発表してきました。現在は、かつてのギザギザキー(刻みキー)と変わる形で、キーにくぼみの付いたディンプルキーが主流となりつつあります。このページではディンプルキーへ鍵交換するメリットについてまとめていますので、ご自宅鍵の不調や防犯性に心配があるなど、鍵交換をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

ディンプルキーの防犯性能

シリンダー錠に対して不正開錠を行う場合、シリンダーを横切る形でロックしているタンブラーと呼ばれる障害物を、それぞれ正しい鍵を差し込んだ時と同じ位置まで動かしてあげなければなりません。この時全てのタンブラーを一斉に揃える必要が有るため、障害物の数が多くなるほど飛躍的に不正開錠は難しくなります。このタンブラーの数は、一般的なギザギザキーが3から7であるのに対し、ディンプルキーでは構造的に障害物の数を増やすことが容易で、3列18本・5列26本といったものまであります。「同時に揃える」必要制からこの差は大きく、障害物の数が3倍になった場合の不正開錠難易度は数十倍に跳ね上がります。通常窃盗犯は、5分以上侵入に時間がかかる場合は諦めることから、ディンプルキーに鍵交換するだけで飛躍的に狙われ辛くなります。

ディンプルキーへ鍵を変更するメリット

防犯性能のアップ以外にも、旧来のギザギザタイプの鍵からディンプルタイプのキーへ玄関鍵を変更するメリットはたくさんあります。まずはキー形状的にキー自体がとても丈夫になっていて、従来の鍵のように曲がったり折れたりしにくい事が大きなメリットです。歪んだ鍵の使用が鍵穴を傷める大きな原因なのですが、ディンプルキーであればその心配は少なくなります。ただし、シリンダー内が精密な作りとなっているため、鍵穴に溜まったホコリや、キーに付着した手垢などには弱いく、常に清潔にしておく必要はあります。またディンプルキーはリバーシブルですので、鍵を差し込む向きを選びません。特に玄関鍵の場合、出入り時に荷物で手がふさがっていたり、夜間などに鍵穴や鍵がよく見えない状況で使用することが多くなります。その点ディンプルキーであれば、片手で確実に操作できるため思いのほか楽なものです。

ディンプルキーに鍵交換するときの注意点

ディンプルキーは鍵の複製が難しくその分防犯性が高いのですが、これは簡単にスペアキーが作成できないというデメリットにもなります。従来のギザ鍵とは異なる機械でブランクキーを削るため、いまだに装備していない町の鍵屋さんも多く、作成費用の相場は高めです。しかし、MIWA、アルファ、WEST、大黒製作所(AGENT)、kabaStar、などから発売されているディンプルキーでは、標準でスペアキーが5本付属するものがあります。これらであれば、4人家族でも1本は新品のままマスターキーとして保管できます。使用する鍵本数が多い場合は、付属するスペアキーの数を確認したうえでの購入をお勧めします。

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