ご家庭に高齢者や車いすを使用されている方がいらっしゃる場合、居室のバリアフリー化は避けて通れませんし、乳幼児が育つ環境としてもバリアフリーにはたくさんメリットがあります。また現時点で特に必要性を感じていないとしても、ご自身やご家族の将来を考えた時、いずれどこかのタイミングで・・・とお考えの方も多いかと思います。このページでは、簡単な工事で大幅にバリアフリー化が進む、トイレなどの居室ドアを引き戸（スライドドア）・ローリングドアへ変更するメリットをご紹介いたします。

トイレや浴室の扉を引き戸へ変更するメリットと注意点

トイレや浴室など、廊下に面している事が多い開き戸を引き戸に変更すると、開閉時に廊下に居る方と干渉しないためスムーズな出入りが可能になります。また体を撚らず扉を開閉出来るため、車いすの方の出入りもとても楽になります。引き戸は開き戸と異なり、強い風などで扉が急激に閉まることも無く住空間を安全にしますので、小さなお子さんがいるご家庭では、指挟みなどの危険がなくなる点も注目したいポイントです。引き戸を設置する場合の注意点としては、必ず扉を収納するために引きこみスペースが必要になることです。つまり壁面があるところにしか設置できません。また万が一、トイレや浴室の中で倒れた時のことを考えて、極力引き込み部分を室外側にするよう強くお勧めします。これは戸袋部分に倒れてしまった場合、倒れた方の体が障害となり外部から引き戸を開けられなくなるケースがあるからです。

バリアフリー化にお薦めなローリングドア

ローリングドアの外観は通常の開き戸と同じですが、ドアが回転しながら開閉するため、通常の開き戸の1/3ほどという、非常にコンパクトな開閉軌道となっています。吊り金具を使用して扉を上から吊り下げる構造のため、床面をフラットにすることが可能です。扉の操作感も非常に軽く、車いすの方でもストレスなく出入りできます。また引き戸と異なり戸袋スペースが必要ないため、壁面のない居室扉部分のバリアフリー化には特にお薦め出来るものです。

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