ピッキングという言葉を耳にされたことがある方も多いかと思いますが、ご自宅玄関鍵はピッキング対策用の鍵になっていますでしょうか？ここでは、ピッキングに強い交換用シリンダーをまとめました。

ご自宅の玄関鍵をチェック！ピッキングに弱い鍵とは

2000年前後、社会問題になるほどピッキング犯罪の被害が急増しました。その当時最も狙われたのが「ディスクシリンダー型」と呼ばれるもので、数十秒で不正開錠されてしまうので非常に危険です。このタイプの鍵は現在でも築年数の古い一戸建てや賃貸マンション・アパートなどに使用されているケースも少なくありません。

この機会にご自宅の玄関鍵の確認をお勧めします。当時標的にされていた MIWA社製ディスクシリンダーの特徴はMIWAと刻印されており、刻印の隣にはひし形が２つ並んだデザインになります。また、鍵穴が縦型で「く」の字に曲がっている点も特徴の一つです。

次に標的にされやすい鍵として、「ドアノブに鍵穴がある」ものが挙げられます。古いアパートの玄関、戸建ての勝手口に使用されれている場合が多く、室内側からボタンを押し込んだり、ノブの中にあるツマミを回し施錠するタイプです。

CPマークのある鍵の性能を比較

（財）全国防犯協会連合会に認定された「防犯建物部品」の印、CPマークのある鍵は一定のセキュリティ性能を満たしているため、安心安全にお使いいただけます。

MIWA社製U-９は、ロータリーディスクシリンダーという種類になります。従来のディスクシリンダーとは明らかに異なり、ピッキング対策がされた鍵になります。プロでもピッキングが難しく、CP-C認定された高セキュリティシリンダーと言えますが、鍵穴破壊には弱いのと、比較的簡単に合鍵作成が可能ですので鍵の管理には注意が必要です。

MIWA社製PRは、ディンプルシリンダーにおいて日本国内でのシェア率がトップの商品です。強力な耐ピッキング性能を持ち、メインとサイドタンブラーの２WAY構造からなり鍵違い数は1,000億通り。また、内部に硬い部品を使用しているため、鍵穴破壊行為にも非常に強い構造になっています。合鍵作成は街の鍵屋・ホームセンターでは不可能で、メーカーにオーダーし２週間から１ヶ月ほどかかります。さらに、不正に複製されないために、セキュリティIDの登録が可能です。

アルファ社製FBロックは、グッドデザイン賞を受賞した世界最高水準のハイセキュリティシリンダーです。アンチピッキングピンが用いられ、4方向・12〜20本のピン配列により鍵違い数は最大1,300億通りを誇ります。凹みと鍵の先端にフローティングボールを施したことにより、鍵の不正複製やピッキングを不可能にしました。合鍵作成はメーカーにオーダーする形になります。また、鍵穴破壊にも非常に強いCP-C認定シリンダーと言えます。さらに、サムターン（室内側にあるツマミ）が一般的なものより回し辛い四角形を採用しているので、「サムターン回し」対策にも有効です。コスト、性能を兼ね備えた最高水準のシリンダーになります。

ピッキングに強いシリンダーでご自宅を守ろう！

ご自宅がピッキングのターゲットになってしまっても、しっかり対策を行なっていれば被害を未然に防げます。シリンダー交換と合わせてピッキング対策済みの補助錠の設置もお勧めします。簡素な鍵ではご自宅にある大事なものが守れませんし、物色中の侵入犯と鉢合わせてしまう場合もあります。大切な命や物を守るため、セキュリティ性能の高いシリンダーにぜひ交換を。鍵と住宅のプロにお気軽にご相談ください。