ドアクローザーの交換をする際に必要な重要部品の調達について
どのご家庭でも使われているドアクローザーの寿命は、およそ10年~15年です。ここでは、ドアクローザーの交換を行う時にとても重要な交換部品の入手方法と、その理由等についてまとめました。ドアクローザー交換をご自身で作業されるときの参考になさって下さい。
ドアクローザーの仕組みについて
ドアクローザーは、ドア扉を開けた時の力をバネに溜め、ドアを閉める時には溜めた力で自動的に扉を閉めるというのが大まかな仕組みになります。また、バタンと音を立てて急にドア扉が閉まらないように、ドアクローザーの本体の油圧システムでゆっくりと閉まるようになっています。急激にドアが閉まらないので指挟み等の事故を起こさない、ドア扉が閉まる時に大きな音をたてない、というのがドアクローザーの機能になります。
ドアが閉まる時の速度調整については、「ドア全開時~30度」、「30度~3度」、「3度~全閉状態」の3段階に分けられ、それぞれの段階で個別に速度調節ができます。全開時から扉が閉まるまでの目安は5秒~8秒ですので、その秒数に収まるように調整していきます。また、全開時の90度などの位置で扉を開いたままで止めておくことができるのが「ストップ機能」というものです。この時のストップさせたい角度も個別に調整ができます。
交換しなければならない状態のドアクローザー
ドアクローザーを交換しなければならない時というのは、本体から油が滲みだしていたり漏れていたりする状態の時です。本体のオイルが少しでも垂れてきたドアクローザーは寿命を迎えていますので修理では元には戻りません。油漏れを放置するとドア扉や壁等の玄関周りがかなり汚れてしまいますので、オイルの染み出しに気が付いたら早急に交換することを強くお勧めします。油圧がなくなったドアクローザーは、ドアの速度調整が利きませんので勢いよく閉まってしまい大変危険です。ドアクローザーが設置されている扉は基本的に重いので、油圧が利かない状態で扉が閉まり、指挟みを起こしてしまうと間違いなく大きな事故になります。作業中の事故を防ぐためにもドアクローザーの調整や交換を行う時は、風などで閉まらないようドア扉に必ず何かを噛ませた状態で作業を行うようにしましょう。
上記の調整ポイントで調整を行ったが、思うように調整ができなくなったというドアクローザーは、基本的に交換をお勧めします。但し、ドアクローザーは上記の通り調整できる箇所が多くあり、それぞれが微妙なバランスを取り合って成り立っています。このため、ご自身では難しい調整も我々プロならば上手くいく場合もありますので、ドアクローザーの交換と調整はぜひ弊社にご相談下さい。
ドアクローザーの交換部品調達が重要な理由とは
前述通り、ドアクローザーは取り付ける位置が少しズレていたりするだけで、ドア扉がスムーズに動作しなくなります。交換時にそれまで使用していたドアクローザーのネジ穴と合うように、設置されていたものと全く同じモデルのものを交換部品として調達して下さい。もし全く同じものが手に入らなかったときは、交換用部品の代替品でも対応できます。但し少しでも違うものだとスムーズに動作しませんので、購入の際は必ず同等品であることを確認して下さい。もしご自身での交換部品の購入や取付けが難しい方は、無理をせずに経験豊富な我々プロにお任せ下さい。