ドアクローザーは、部品であるバネやオイルダンバーによる油圧によって、ドアが閉まるスピードを調整する役割を果たしています。なにも問題がなければドアは快適に閉まるはず。しかしドアが油でべっとりしてしまう“油漏れ”が生じると、さまざまなトラブルが起こります。思い当たる節のある方は、できるだけ早期の交換をお勧めします。

油漏れは交換のサイン

油漏れによって起こるトラブル

ドアクローザーの油漏れがはじまると、まずドアが閉まるスピードが速くなります。冒頭で触れたように、ドアが閉まるスピードには油圧が関わっていますので、それが低くなれば調整はききません。すべての油が漏れた状態では、なんとたった1秒で閉まるといわれています。大人でも危険ですが、とくにお子さんがいるご家庭では指挟みなどが大変なリスクとなります。また油漏れに伴いドアが閉まる音はとても大きくなり、スッと閉まっていたものがバタンッ！と音をたてるようになります。不快な気分になりますし、マンションやアパートなどの集合住宅では、騒音問題につながるかもしれません。加えて油が漏れると、単純に見た目が悪く掃除も大変です。べったりした油を拭くのは相当な手間であり、玄関の床や壁紙などを酷く汚してしまいます。

油漏れの原因

ドアクローザーの油漏れは、油が入った部品であるオイルダンバーの不具合によって起こります。不具合の原因は大きくふたつで、ひとつは「経年劣化」、もうひとつは「過度な負荷」です。前者はあまり目のつかない位置にあるために、メンテナンスをする機会もなく、いつのまにか劣化しているといったケースがほとんどです。ちなみに一般的な使用頻度のドアクローザーの寿命は10年から15年が目安です。また後者は、ドアを閉める際に早く閉めようとして無理やり引っ張ったり、お子様の遊び道具として使われたりして起こることが多いものです。当然、過度な負荷がかかると寿命は短くなりますし、新品でもすぐに破損する場合もあります。

油漏れのドアクローザーはすぐ交換を

ドアクローザーは、油の注入や部品の交換といった修理が難しい装置です。調整出来る範囲も開閉速度調整とストップ位置の調整などにとどまり、油漏れは交換するしかありません。ただし一度交換すれば、過度な負荷をかけない限りは10年以上は使えるものです。油漏れが生じたときには、できるだけ早期の交換を検討しましょう。鍵弊社なら鍵と住宅のプロが対応いたしますので、スムーズで確実な作業が可能です。出張、相談も無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。