スーツケース購入時の錠前チェックポイント
スーツケースを購入時する場合、どうしてもサイズ、重量、デザイン、価格からバランスを取って選びがちです。しかし、中に収納する物の安全など、スーツケースの防犯性にも目を向けるべきではないでしょうか?このページでは「スーツケース購入時の錠前チェックポイント」と題して、構造・素材・錠前のロックタイプなどから各スーツケースの弱点や特徴を探っていきます。
スーツケースと錠前部分のタイプ分け
スーツケースを大きく分けると、フレームタイプとファスナー(ジッパー)タイプに別れます。フレームタイプは開口部のフチにアルミなど金属製フレームを持ち、取っ手下にダイヤル錠などのロックが付き、両サイドにシリンダー錠が付いているものが一般的です。またセンターキーにカードキーを採用したものや、両サイドがマグネット式錠前になっているものもあります。マグネット式錠・カード式錠にはピッキングが出来ないというメリットも有りますが、シリンダー錠やダイヤル錠と違い、鍵の複製が難しくいざというときにかえって自分が困ることもあります。一方ファスナータイプのスーツケースは、ファスナーのツマミ部分をロックするシリンダー錠かダイヤルロックのものが主流ですが、チャックのツマミを南京錠で止めてしまう昔ながらのタイプも出回っています。ただし小ぶりな南京錠はボルトクリッパーなどの切断工具であっさり壊されてしまいますので、それほど防犯性能に期待できないことは覚えておくべきです。
フレームタイプのスーツケースを選ぶ場合の注意点
フレームタイプのスーツケースはどうしても重量がかさむことから、同じサイズであればなるべく軽いものを選択したくなります。しかしこの時注意が必要なのがフレームの強度で、スーツケースを開けた状態でフレームを捩ってみて、大きくしなる物には注意が必要です。このようなスーツケースは、内容物が重かったり収納位置に偏りがある場合、取っ手下のロック位置がズレやすいです。開閉がしにくい上に錠前部分の破損が起こりやすく、あまり重量にこだわりすぎると後で痛い目にあう可能性が高いため注意が必要です。
ファスナーのスーツケースを選ぶ時の注意点
比較的安価に購入できる上、本体重量も軽く収納物に応じて伸びるなど、使い勝手の良いファスナータイプのスーツケースですが、防犯性の観点からはそれほどおすすめできるものではありません。ファスナータイプの最大の弱点は、ファスナー部分の強度の問題です。ボールペンなどをファスナー部分に差し込んでスライドさせると、錠前がロックされていても関係なく開いてしまいます。またキャンバス地のものは防水性に劣りますので、電子機器や高額なものを入れるのはできるだけ避けるべきです。スーツケースの錠前が開かなくなった時は、鍵のプロにお任せください。最短20分程度で全国どこでも急行いたします。