ご自身でできるピッキング対策法のご紹介
不法侵入で最も多い手口はピッキングです。熟練した者は古い鍵ならわずか数十秒で不正解錠できてしまいます。そのため、ピッキング対策を行うことはご自宅の防犯性能を上げるのに重要なことなのです。ここでは、ご自身でもできるピッキング対策をご紹介いたします。
ピッキング対策が必要な理由
先に「古い鍵ならわずか数十秒で不正解錠できる」とお伝えしましたが、ここで言う古い鍵とは2000年以前に製造された鍵のことを指します。そのため、古い型番の鍵は現在でも多くのご家庭で使用されています。 2000年以前に作られたMIWA社製のディスクシリンダーなどは、ピッキングで簡単に開けられてしまいます。2000年前後から鍵の交換をしていない住宅は特に気をつけてください。また空き巣や不法侵入犯は侵入するのに5分以上かかる場合は諦めるというデータがあります。以上のことから、ピッキング対策を行うときには、5分以上耐えられる鍵の使用が必須と言えます。
ピッキング対策済みの鍵への交換方法
最近の鍵は不正解錠に非常に強くなってきています。特にピッキングに耐性がある「ディンプルキー」は、プロの鍵屋でも解錠が難しいほどの鍵なのです。そのため、ご自宅の玄関鍵をディンプルキーに交換するだけで防犯性能が確実にアップします。鍵の交換作業はそれほど難しいものではなく、多くの場合ドライバ−1本で簡単に行えます。鍵交換の費用削減になりますので、ご自身でチャレンジしてみるのも良いでしょう。
①ドア側面の鍵部分の板を取り外す②室外側のピン2本を外す③ピンを外すことにより、シリンダーが取れ、シリンダーの取り付け部が現れる④新しいシリンダーを取り付け部に押し付けながらピンを差し込む⑤ここで一度、鍵が正常に回るか・ひっかかるなどの不具合はないかのチェックをする⑥最初に取り外した板を戻して交換終了。以上の手順で行えば交換可能です。最近ではYouTubeなどにも動画での説明があります。
補助錠でピッキング対策
玄関鍵に補助錠を取り付けることもセキュリティ強化には有効です。不正解錠にかかる時間が2倍になるだけでなく、補助錠をつけていること自体が防犯意識の高い家だと判断させ狙われにくくなるのです。補助錠にはシリンダー錠や暗証番号式のもの、より手軽に使える南京錠など、様々なタイプがあります。費用としては鍵タイプは3000円〜6000円、南京錠でしたら1500円程で購入可能です。また暗証番号式のものは電子式・アナログ式によっても値段が変わりますが、15000円前後から販売されています。玄関鍵の形状や予算に合ったものを探してみてください。ピッキング対策をしっかり行い、不法侵入の被害を未然に防ぎましょう。鍵のことで心配なことがありましたら、鍵と住宅のプロにご相談ください。